東京は一生住むところじゃない。

耳にした気になる会話や本の話。

読めるけど書けない漢字ランキング4位

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蒟蒻。

こんにゃく。

 

『蒟蒻』という漢字が『こんにゃく』の感じに合っていないと思う。

書けないし、書かない。書く機会がない。

ランキング的には男性4位、女性3位/マイナビさん調べ

 

今日お昼に、こんにゃくとゴボウと鶏肉の煮物を食べながら

ふと、

高校の頃に仲の良かった子が極度のこんにゃく嫌いだったことを思い出したのです。

 

朝の挨拶が「ごきげんよう」でもおかしくないような校風の女子校に血迷って通っていたため

食育の大事さがなんちゃらかんちゃらでお昼は全校生徒給食制。

母は「楽でいいわ~」と言っていたし、

私は好き嫌いがあまり無いタイプなのでそんな生活にすぐ慣れましたが。

 

彼女は豚汁に入っている薄っぺらいこんにゃくを

「髪の毛入ってるの見つけちゃった…」くらい嫌そうな顔をしながら全て別の皿によけて

もうこんにゃくは入っていない残りの豚汁でさえも

ほんのり嫌そうな顔をしながら食べていました。

 

「なんでそんなに嫌いなの?」

と聞いたら

「だって、見た目が完全に石じゃん!食べ物じゃないよ」

と、バッサリ。

 

あぁ、その発想は無かった…と妙に感心したのを今も覚えていて。

 

言われてみると、まぁ、わからなくもない。

いや、わかるけどだからといって嫌いにはならない。

だってこんにゃくはこんにゃくであって、石ではないからな!

 

私の中でこんにゃくはこんにゃくという食べ物であって

幼い頃から慣れ親しんだ“食材”であったわけで。

 

ちなみに

昔はこんにゃく芋からこんにゃくを作っていたため

出来上がりは少量の皮などが混入して黒っぽくなっていたようですが

現代はこんにゃく芋を精製した粉から作るので真っ白に作れるのに

わざわざひじきなどを入れて、あえてあの色を出しているそう。

わざわざ。

…わざわざ!

ひじきとか入れて!!!

モヤシは白くないと売れないから昔は漂白していたというのに!こんにゃくは!

いや、人間は!か。

「なんか知ってるのと違う」ということを拒絶するんだなぁ。面白い。

 

「ねぇ、今でもこんにゃく嫌い?白いこんにゃくも嫌い?」

 

ちょっとだけ彼女に聞いてみたいけど、

かれこれ6年ほど音信不通なので話題が適当ではない、な。

 

諦めよう。